車の査定額が0円!?0円の査定を受けた車を少しでもお得に手放す方法とは
大切にしてきた車を新しい車に買い換えようと考えていたのに査定額が0円になることもあります。目立つ傷や汚れもなくきちんとメンテナンスもしてきたのに、なぜでしょうか。「大切な愛車を手放すのだから少しでも査定額を上げたい」と考えるのは当然です。実は査定額0円と言われた車でも買い取ってもらえる方法があるので、ご紹介します。
査定額が0円になってしまう理由とは
まず、査定額が0円になってしまう理由にはどんなものがあるのでしょうか?査定額0円の理由はディーラーと中古車販売でそれぞれ異なります。ここで確認しましょう。
ディーラー査定額が0円になる理由
ディーラーは新車を購入してもらうためにサービスの一つとして下取りを行っています。乗らなくなった車から新車への乗り換えをスムーズにすることで売り上げを促すのです。しかし、ディーラーは下取り車の再販にはあまり注力をしておらず、業者間のカーオークションへの出品か廃車手続きをとることが多いです。
そのため、車体ごとの細かなコンディションの差に価値が付きづらく、ディーラー査定価格は低くなる傾向があるのです。その価格はおよそ販売時価格の10%程度ですが、年式が経過した車ではさらに価格が下がっていきます。
中古車販売店での買取でも査定額が0円になることがある
中古車販売店は買い取った車を再販するために、各部分の傷の状態や走行距離など細やかに車のコンディション確認を行います。そのため、ディーラー査定よりも買取価格が上がる可能性がありますが、それでも査定0円になる車はあります。それは、年式や走行距離が一定の条件を超えた車のほかに事故や水没を経験した車、故障などで動かない不動車といわれる車たちです。
買取査定額0円の理由1
年式10年超えや走行距離10万kmを超えている
年間走行距離の目安は1年で1万km、10年10万kmとされそこをすぎると寿命と考えられています。そのため、年式(車検証に記載されている初年度登録年)5年、走行距離5万kmを超えたところで買い手の需要がぐっと少なくなる傾向があります。
人気があり販売台数が少ない車種は別ですが、年式が10年経過した車は買い手がつかないリスクから査定0円となる可能があるのです。また、年式に対して走行距離が長い車は走るために必要な部品が消耗している可能性が高く、需要が下がるため査定0円となる可能性があります。
買取査定額0円の理由2
事故歴・水没歴のある車や不動車
事故や水没を経験した車はいつか故障するかもしれないというリスクがあるので、人気がなく査定額0円となりやすいです。公道を走れなくなった不動車は商品にすることが難しく、査定や引き取りを断られることがあります。
下取りでは手数料がかかる?
たとえ下取り無料をアピールされていても、下取りにはしっかり費用がかかっています。費用の請求もされていないのに何故?と思うでしょう。
下取りには手数料がかかる可能性が高い
ディーラーが下取りを行うのは新車への乗り換えを促すためなのですが、下取り車の再販はディーラー本来の業務ではありません。下取り0万円という査定額も、新車への乗り換えを前提に新車価格の値引きを行うものなので、下取り車に価格がついているわけではないのです。
ディーラーには引取った車を置いておくスペースに余裕があるわけでもないので、業者間のカーオークションに出品して手放すか廃車手続きをとることになります。カーオークションも廃車手続きも、ディーラー本来の業務から外れた手続きになるため、手数料を取られる可能性が高いのです。
見にくい場所に記載された下取り手数料
廃車手続きとなると、解体業者への依頼や陸運局での手続きなどの工程に人手と時間が取られ数万円の費用が発生してしまいます。下取りで実際に発生した費用ですが、新車購入費用に上乗せされることも多いです。
新車購入時の明細書が手元ある方は内容をご覧いただくと分かりやすいですが、明細書に「下取り代行費」のような名目があるかと思われます。それが下取りにかかった費用です。つまり、無料といわれても下取りにかかった費用は新車購入代金にしっかり上乗せされているのです。
査定額0円の車をお得に手放す方法はある?
査定額0円といわれてしまったらあきらめるしかないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。ここでは、査定額が0円になった車でもお得に手放す方法を紹介します。
査定額0円以上になる業者はある
ディーラーや中古車販売店の販路では需要が見込まれず査定額が0円になった車でも、販路をかえれば需要は変わります。その需要にあった車であればお得に手放す方法は見つかるでしょう。廃車買取業者はディーラーや中古車販売店とは違った販路をもつため、査定額0円といわれた車にも価値を見つけてくれる可能があります。廃車といっても、ただ乗らなくなった車体の処分を待つだけの存在ではないのです。詳しくはこの後説明しますが、廃車買取業者により得意な買取車の種類が違うため、廃車買取業者へ売却を考え出しときは一括見積もりをとることをおすすめします。
査定額アップの理由1
修理パーツとしての需要
廃車買取の一例が修理用パーツとしての再利用でしょう。車の部品の保管期限は明確には定められておらず、メーカーの判断に委ねられています。目安では製造終了から10年といわれていますが、もっと短い期間で保管終了となるパーツもあります。造りのしっかりした国産車はメンテナンス次第で寿命が変わりますが、ねじ一つとっても専用部品が使用されている車だとパーツを手に入れないと修理ができません。そこで、廃車からまだ使えるパーツを取り出し修理に使用するというわけです。
査定額アップの理由2
海外輸出への需要がある
年式が10年、走行距離10万kmを超えると寿命といわれる国産車も、海外に目を向けると事情がかわってきます。鉄道が整備されていないなどの理由で車が移動と流通のメインを担う国では、トラックやバン車のようにたくさん人と物が運べ、かつ頑丈な車が重宝されます。その点構造がしっかりしている国産車は、壊れにくく修理もしやすく海外での人気が非常に高いため、車種によっては思わぬ査定額が出ることがあります。
まとめ
同じ状態の車でも再販ルートの違いによって大きく査定価格が変わります。ディーラーや中古車販売店で査定額0円となっても、その車の価値が完全になくなったわけではありません。廃車専門買取業者へ見積もりをとることで、予想しなかった買取価格がつくことがあります。大切に乗ってきた車を少しでもお得に手放すために、ぜひ一度廃車買取業者に見積もり依頼をしてみてください。