法人名義の車を廃車にするまでの流れとは?必要書類もチェック!

公開日:2022/11/15  最終更新日:2022/09/27

営業などで使う法人名義の車は、個人名義の車とは少し違う手続きが発生します。手続き方法が異なるため、個人で廃車したことがあるから大丈夫と考えている方は要注意です。そこで当ページでは、社用車を廃車するまでの流れと、必要書類を解説します。廃車当日に慌てないためにもしっかりチェックしておきましょう。

法人名義の車を廃車にするまでの流れ

社用車を廃車する場合は、手続きの前に車を解体します。解体したら、ナンバープレートを引き取り、解体報告記録日を教えてもらい、自動車引取証明書を受け取りましょう。

その後、必要な書類をすべて揃えてナンバープレートと一緒に運輸支局へ提出します。書類の不備などがなく受理されれば廃車手続きは完了です。手続き完了後は、廃車の時期に応じて自動車税や重量税の還付を受けます。

解体業者探しからはじめる

社用車を廃車するときは、はじめに解体業者を探しましょう。解体業者が見つからなければ廃車手続きが進みません。

また、解体費用は各業者でバラバラです。一般的には2~3万円程度が相場ですが、レッカー代などが加わるとさらに費用は膨らみます。

法人の車を廃車にする際に必要になる書類

社用車を廃車するときは、一般的に必要な書類と法人名義のみ必要な書類があります。廃車手続きは、すべて揃わない限り進められません。事前に取得する書類は、早めに揃えておきましょう。

共通の書類

自動車検査証、リサイクル券、自賠責保険証は、法人と個人で共通する書類です。自動車検査証などは、基本的に車内で保管されている書類のため、あらためて用意する必要めはありません。

ただし、リサイクル券については、紛失してしまうケースも多いため、早に確認しておきましょう。また、書類ではありませんが、ナンバープレートは必須です。ナンバープレートは、車の解体を依頼した業者から回収できます。

そのほかの書類

法人の実印および印鑑証明書、委任状、譲渡証明書が必要です。ただし、軽自動車を廃車する場合は、法人の実印と印鑑証明書は必要ありません。

また、社名の変更や所在地の変更等があった場合には、履歴事項全部証明書が必要です。あまり聞いたことがない書類だと思いますが、車を購入したときと廃車するときの会社が同じことを証明します。履歴事項全部証明書を取得できるのは、最寄りの法務局です。

取得請求は、法務局の窓口だけでなく郵送やオンラインでも可能、書類の受け取りは郵送もしくは窓口になります。ただし、取得する際は、それぞれの取得方法に応じた手数料(480~600円)が必要です。

法人名義の車を廃車にする際に気を付けるべきポイント

社用車を廃車にする際は、以下の3つのポイントに気を付けましょう。とくに廃車手続きの時期は要注意です。手続きの時期が悪いと、車が廃車されても課税される恐れがあります。

解体=廃車ではない

車を解体した後は、なるべく早めに廃車手続きを行うようにしましょう。勘違いする方も多いようですが、解体=廃車ではありません。

仮に車を解体しても、廃車手続きを済ませなければ名義は残るため、課税対象です。毎年4月1日時点で課税対象になるので、解体と廃車手続きの両方を3月31日までに完了させましょう

倒産したときは複雑

もし、会社が倒産し精算手続きを行った場合は、別途手続きが発生するため、廃車までの手続きが複雑になります。

手続きには一般的な書類のほかに、顛末書、実印(元清算人)、閉鎖事項証明書が必要です。一方、清算手続きをしていない場合は、通常の廃車手続きで問題ありません。

手続きは平日に行う

運輸支局は、どこの支局も土日祝日が開いていません。仮に解体が休日中(土日祝)に終わっても、廃車手続きは平日の9時から16時です。金曜日の夕方に解体が終了した場合は、翌週の月曜日まで待たないといけません。

もし、3月中に解体と廃車手続きを済ませる場合は、なるべく早めに廃車手続きを始めましょう。また、法人名義の車を廃車したときは、会社の資産から外す除却処理が必要です。

廃車買取業者なら法人名義の車でも買い取ってもられる

法人と個人のどちらでも、廃車手続きは面倒です。解体業者探し、書類の準備、運輸支局での手続きなど時間と手間がかかります。

日常的に廃車手続きを行っている方なら問題ないかもしれません。しかし、一般的な会社の場合は、頻繁に発生しない手続きではないでしょうか。

このような廃車までの時間と手間を省きたいときは、廃車買取業者の利用を検討してみましょう。廃車買取業者の買取対象は、個人の車だけではありません。法人車も同じような条件で廃車します。

廃車費用がかからない

多くの廃車買取業者は、最低0円で買い取ります。通常であれば、解体費用やレッカー代などが必要です。しかし、廃車買取業者の場合はすべて0円、車の状態によっては買取代金が発生します。

廃車買取業者を利用すれば、時間や手間が省けるだけでなく、費用面も浮いてくるでしょう。

まとめ

今回は、法人名義の車を廃車する際の手続きの流れと必要書類について解説しました。それほど難しい手続きではありませんが、時間と手間、そして費用がかかります。

とくに解体業者は、各業者で費用が異なるため、決定までが大変かもしれません。もし、仕事が忙しい、費用が無駄と感じる場合は、最低0円で買い取ってくれる廃車買取業者も選択肢のひとつです。

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