鍵がなくても廃車にすることはできる?廃車にする方法とは

公開日:2022/12/15  最終更新日:2023/02/02


「ずっと家で保管されている車を処分したいが、鍵が見つからない」そんな経験ありませんか?たとえ乗らなくなった車でも、廃車手続きをしない限りは税金がかかってしまいます。この記事では「乗らない車を廃車にしたい」「費用がかかる廃車は避けたい」「鍵がない車でも買取価格がつくのか知りたい」そんな疑問を解決します。

鍵なしの車を廃車にするには

鍵のない車を廃車にすることはできるのでしょうか。結論から申し上げると、鍵をなくした車でも、廃車にすることは可能です。ここでは、鍵なしの車を廃車にするにはどうすればよいのかといったことや、廃車の種類についても紹介します。

廃車の種類はどんなものがある?

廃車手続きには「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2種類あります。一時抹消登録は海外移住や長期出張などで長期間車に乗らない時期があるとき、税金の支払いを止めるための手続きです。一方で、車を処分して二度と乗らないと決めた場合に行うのは永久抹消登録です。

手続きを行う場所

手続きの方法は車の所有者自身が陸運局で直接行うほか、ディーラーや専門の廃車買取業者を通す方法があげられます。

所有者自身で手続きは、車両の登録されている住所を管轄する陸運局で行います。その際は事前にスクラップ工場で車体の解体作業をしてもらい解体を証明する書類の作成を依頼しないといけません。解体を証明する書類を手に入れたら、ほかの必要書類をそろえて陸運局で手続きを行いはじめて廃車手続きが完了します。陸運局の受付時間は平日の9時から16時の間が多いので、手続きはこの時間内に完了させてしまいましょう。

ディーラーや買取業者を通した廃車の場合は、解体や陸運局への手続きを代行してくれるところがほとんどです。自分で手続きをすべて行うよりもスムーズに廃車手続きができることが特徴です。では、自分で手続きを行う方法と手続きを代行してもらう方法では、どちらがお得なのでしょうか?

廃車買取業者に依頼するのが一番お得?

鍵がない車を廃車にするには、どこに依頼するのがお得なのでしょうか?廃車にかかる費用や手続き、買取費用を考え、どこに依頼するのが一番お得なのかについて解説します。

自分で手続きをすべて行う場合

「業者を通すと手数料が取られるから手続きは自分でやろう」と思うかもしれません。しかし、自分で手続きをすべて行うことは、手間がかかるうえに費用も高額になりやすいのでおすすめできません。廃車手続き費用の大部分を占める解体費用は、鍵がない車はレッカー車を使用しての持ち込みに1万円程度、スクラップにする解体作業にさらに2万円から3万円ほどかかるのが一般的です。リサイクル券がない車の場合は、さらにリサイクル費用として8,000円から3万円が必要となります。

ここで一つ注意してほしいのが、解体工場によっては個人の廃車手続きを受け入れていないことです。普段からお仕事などでスクラップ工場やレッカー車の利用に慣れている方以外は、解体工場への持ち込みと解体作業依頼の問い合わせだけでも非常に時間がかかるでしょう。「解体後の車体を鉄くずとして買い取ってもらえればいくらか得になる」と思うかもしれませんが、個人の解体持ち込みには買取額をつけない工場も多く、費用の埋め合わせは難しいです。

ディーラーや中古車買取業者に依頼した場合

ディーラーや中古車買い取り業者を通すと、解体手続きや陸運局での手続きを代行してもらえます。しかし、鍵がない車の場合は、自分で解体手続きをするとき同様に、レッカー車代が発生するうえ、手続き代行手数料が1万円前後上乗せされてしまいます。

また、鍵がない車だと、よほどプレミアム価値がついている車体以外は中古車買取でも再販が難しく、買取価格がつかないケースも多いです。費用の節約という点では所有者自身が手続きをする場合と変わりませんが、一連の廃車手続きを任せられる安心感はあるでしょう。

廃車買取専門業者に依頼した場合

廃車手続きでは、数万円の費用が発生するケースがあると説明しました。しかし、廃車買取専門業者に依頼した場合は、レッカー代や解体費用が無料のケースがあります。買取業者によっては、広く廃車手続きを代行してくれたりするところもあるため、廃車手続きにかかる費用と時間を節約できます。

さらに、独自の販売経路をもつ専門業者では廃車費用が無料になるだけでなく、買取価格が上乗せされることもあります。これは、車体を解体したときに、まだ使用できるエンジンや各種パーツを修理用部品として販売するからです。日本車の人気は高いため、国内では廃車するしかない状態の車でも、海外で需要があると整備して輸出することも考えられます。

買取業者それぞれ得意とする販売経路には特徴があるため、廃車買取専門業者の利用を考えたときは買取業者の比較見積もりをとることをおすすめします。廃車買取業者に依頼すれば、買取価格の分、お得になるかもしれませんよ。

廃車手続きに必要なものとは

廃車買取業者を通した廃車手続きに必要なものは次のとおりです。

依頼者が用意するもの

・車検証
・自賠責保険証明書
・リサイクル券
・車の所有者の印鑑証明書
・印鑑証明書に登録されている印鑑
・身分証明書

買取業者が用意しているもの

・委任状
・譲渡証明書
・車体前後のナンバープレート
・車検証に記載されている情報が変更されているときには次の書類も必要です。

住所が変更されているとき

・住民票または戸籍附票のどちらか

車検証情報の氏名が変更になった場合

・戸籍謄本

まとめ

廃車買取専門業者ではディーラーや中古車買取店の見積もりで価格がつかない車も買い取ってもらえます。鍵のない車などエンジンがかからない車は不動車といわれ中古車市場でも価格が付きにくいです。しかし、不動車の買取を得意とする廃車買取専門業者では価格がつくかもしれません。査定ゼロ、引き取りに費用が出るといわれても諦めずに廃車買取業者の比較を試してみてください。

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