廃車買取に出す前にナビなどのパーツは取り外してもいいの?

公開日:2022/09/01  最終更新日:2022/09/27

廃車買取は、ディーラーや中古車販売店から拒否された車でも買い取ります。しかし買取後は、廃車になる可能性も高いため、ナビなどのパーツを取り外してもよいのではと思う方も多いのではないでしょうか。確かに取り外してよいパーツは存在します。しかし、中には取り外してはいけないパーツもあるので要注意です。

廃車買取に出す前に取り外していいパーツ

取り外してよいパーツは、後付けや車の走行および性能に関わらないものです。たとえば、カーナビやCDプレーヤーなどは、なくても走行や性能に直接影響を与えません。このように影響があるかどうかで判断すると取り外してよいパーツが見えてきます。

音楽と画像関連

音楽や画像に関するパーツは、取り外しても問題ありません。たとえば、前述したCDプレーヤーをはじめ、カーナビやオーディオ、テレビなども大丈夫です。

また、近年付ける方の多いドライブレコーダーや盗難防止装置も取り外してもよいでしょう。もし、新しい車の購入が決まっていれば、取り外したパーツをそのまま活用できるはずです。

廃車買取業者にもよりますが、車を購入後、カー用品店で購入し取り付けてもらったパーツは取り外しても大丈夫と考えておきましょう。

ETC

ETCに関係するパーツも取り外し可能です。ただし、ETCは専門業者や整備士がつけるケースが多いため、自力で取り外せるとは限りません。

無理やり取り外した結果、車に何らかの不具合が出たら、たとえ廃車買取といっても影響する可能性はあります。取り外す自信がない場合は、取り付けた店舗などに依頼しましょう。

日焼けや虫対策

一般的に、日焼けや虫対策のパーツは取り外せます。サンバイザー、サンシェード、カーテン取り外しても問題ありません。

とくにサンシェードやカーテンなどは後付けしているケース多いのではないでしょうか。次の車に使うので取っておきたいと思う方は、遠慮せずに取り外しておきましょう。

廃車買取に出す前に取り外すべきではないパーツ

車の基本的なパーツは、取り外し不可と考えておきましょう。たとえば車内の場合は、ハンドルやシート、メーター、エアバッグなどが該当パーツです。そもそもこういったパーツは、取り外すと運転自体に影響を与えます。

また、車外ならマフラーやライト類、ミラー、ガラス、バッテリー、タイヤなどです。こちらも取り外すと自走できない状態になる重要なパーツです。

強引に取り外すのは違法

取り外すべきではないパーツを、自分で強引に取り外してはいけません。なぜなら、自動車リサイクル法で定められており、違反すると法律に抵触するからです。

たとえば、エアバッグは解体業者が解体時に回収し、自動車メーカーや輸入業者に渡します。そして、回収したエアバッグはリサイクルなどを行うのです。

このように車のパーツの中には、回収からリサイクルまでの役割がすでに決まっているパーツも存在します。もし、自分で取り外した場合は、指定業者以外が作業を行ったことになるため、最悪の場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金になるので要注意です。

正直、自己判断でパーツを取り外すのはおすすめしない

廃車買取を利用する際に、自己判断でパーツを取り外すのはおすすめできません。なぜなら、取り外す場合は、別途費用がかかる、自走できないなどさまざまな問題が発生する可能性があるからです。

査定後はトラブルになる可能性がある

廃車買取業者に査定した後に、パーツを取り外すのは止めましょう。そもそも、各パーツが付いている状態で査定したのであれば、そのパーツを含んだ査定額になっているはずです。廃車買取業者が車を引き取りに来た際に、本来あるはずのパーツがなければ契約違反になる可能性もあります。

また、ハンドルやタイヤといった運転に直接関係するパーツを取り外すと自走できないため、レッカーが必要です。仮に車を廃車買取業者に0円で引き渡しても、レッカー代がかかれば最終的には赤字になります。

費用がかかる場合もある

たとえ、外していいパーツだったとしても安易に外すのはおすすめしません。なぜなら、複雑な配線の場合は、業者に依頼しなければ不可能だからです。

単純に外すだけなら、自分だけでも大丈夫です。しかし、きれいに取り外し、新しい車に再度取り付けるためには、壊れない外し方でなければ意味がありません。

つまり、せっかく廃車買取してもらっても、別途取り外し費用が発生するのです。

パーツも査定額に入る

廃車買取の査額には、各パーツの価格も入っています。パーツを無理やり取り外して減額されるくらいなら、そのまま買い取ってもらった方が安全です。

たとえば、パーツを含んだ査定額が数万円になれば、同じパーツを新品で購入できる可能性も出てきます。そのため、査定後の取り外しなどの自己判断は、あまりおすすめできません。

まずは、勝手に取り外す前に廃車買取業者へ問い合わせてみましょう。

まとめ

廃車買取してもらうときは、ハンドルやライトなど取り外してはいけないパーツが存在します。簡単に取り外せたとしても、その結果、走行できなくなる可能性もあるため、あまりおすすめできません。

基本的には、当初から付いているパーツは取り外せないと考えておきましょう。もし、どうしても残したいパーツがあり判断が難しいときは、廃車買取業者に聞くことがベストな選択です。

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