中古車買取業者に持って行っても売れなかった車は、廃車買取業者で買取してもらえるケースがあります。しかし、廃車買取業者によって査定額に違いが出てしまうこともあり、どの廃車買取業者を選べばよいか悩んでしまう人もいるでしょう。今回は、廃車買取業者を選ぶ際に意識しておきたいポイントについてまとめます。

廃車寸前の車はどんな業者が買い取ってくれる？

本来、廃車は車としての価値はほぼありません。そのため、中古車買取業者では廃車になるものを買取することはしていません。中古車として販売できないからです。引き取りだけはしてもらえる可能性はありますが、査定額はゼロです。

それなら少しでもお金に変えることができる廃車買取業者に売るのがよいと思うでしょう。廃車買取業者は、廃車になる車のパーツを分解し、パーツだけ販売する、廃車でもメンテナンスして販売できそうなものは中古車として海外へ輸出するなど、さまざまな方法で廃車を販売しています。

日本で作られている車はとても丈夫なので、海外ではとても人気があるのです。廃車寸前でも買取可能なのが廃車買取業者です。

廃車買取業者を選ぶ際に意識するべきポイント

廃車買取業者には、悪徳業者もいるといわれています。悪徳業者に廃車を売ってしまうことがないように、廃車買取業者選びは慎重に行ってください。廃車買取業者を選ぶ際のポイントについてまとめます。

国の認可を受けているリサイクル工場があるか

廃車買取業者を選ぶ際に確認しておきたいのが、国が認可したリサイクル工場を持っているかどうかという点です。

車を解体する際は、リサイクル工場で行わなければいけません。もし自社で工場を持っていない場合は、ほかの会社に依頼して解体してもらうことになります。

ほかの会社に依頼する場合、費用がかかってしまうので買取価格も安くなる可能性があるのです。買取価格を少しでも高くしたいなら、リサイクル工場を自社でもっている廃車買取業者を選んでください。

会社のホームページに“自動車リサイクル法に基づく許認可”や“解体許可”の記載がされているかどうかチェックすることで、国の認可があるかが確認できます。

高すぎる査定額なら要注意

廃車買取業者では、事前に仮査定してもらえる場合もあります。車の写真や車種など情報を送ることでおおよその査定額を教えてくれるのです。

しかし、査定額があまりにも高い場合、注意しなければいけません。できるだけ高く買い取ってもらいたいと思うのは当然ですが、廃車でそこまで高値がつくことはほぼないのです。

この場合、実際に買取する際に「最初に気が付かなかった問題が出てきた」などと言われて大幅に査定額を下げられてしまう可能性もあるのです。高すぎる査定額の場合は、悪徳業者の可能性もあるため、ネットで口コミも確認しておきましょう。

一括査定サイトも利用してみる

廃車にどれくらいの値段がつくのか相場を確認するために、一括査定サイトを利用するのもおすすめです。複数の廃車買取業者から査定額を受け取ることができるので、相場がつかみやすくなります。

これで高すぎる業者を見極めることもできるでしょう。たくさんある廃車買取業者を一つひとつ調べて依頼するのは大変なので、できるだけスムーズに買取してもらいたいという人にもおすすめです。

廃車買取業者に依頼する前に確認するべき点

廃車買取業者に依頼する際は、上記でお伝えしたポイントとは別に確認しておきたいことがあります。確認すべき点をまとめます。

還付金について説明してくれるか

車を保有している場合、自動車税や自動車保険、自動車重量税などを支払うのです。これらは年間分をまとめて支払いするので、車を廃車にした場合、過払い分が戻ってくることになっています。この還付金についての説明をしてくれるかどうか確認しましょう。

手続きの代行サービスはあるか

廃車にする場合、さまざまな手続きが必要です。必要な書類を用意するのは手間がかかるので、これらを代行してくれる廃車買取サービスのほうが利用しやすいでしょう。

レッカー代が無料になっているか

廃車を買取してもらう場合、車は動かないので引き取りの際にレッカー車が必要になってきます。レッカー車で買取する際にレッカー車の費用が請求されないか確認しておきましょう。

無料で買取と記載されているかどうか、レッカー代も含め無料なのかという点は確認しておいてください。レッカー車を自社で所有していない買取業者の場合、後からレッカー車代を請求されたり、買取価格から差し引かれたりする可能性があります。

まとめ

廃車の買取をしてくれる廃車買取業者について選び方のポイントや注意点をお伝えしました。中古車買取店で買取を断られてしまった車でも廃車買取業者なら買取してもらえる可能性はあります。少しでもお金に変えたいという場合は相談してみるとよいでしょう。