なぜ廃車買取業者は廃車を買い取れるのか?その具体的な仕組みを知ろう!

公開日:2022/09/01  最終更新日:2022/09/26

あまりにも古い車や事故で乗れない車などは、最終的に廃車も検討しなければいけません。そこで気になるのが、廃車買取業者です。廃車にもかかわらず、買い取りしてくれるため、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。そこで、当ページでは廃車が買い取れる理由や具体的な仕組みについて解説します。

なぜ廃車買取業者は廃車を買い取れるのか?

一般的に廃車は、永久抹消登録などの各種手続き、解体、レッカー代が必要です。たとえば、ディーラーの場合は3~8万円程度、スクラップ業者に直接持ち込んでも5万円程度は覚悟しなければいけません。

しかし、廃車買取業者はなぜか買い取りです。そこで、まずは廃車買取業者が買い取れる理由について解説します。

パーツが使える

中古車市場で売れない車は、一般的には価値がないと思われがちです。しかし、価値がないと思うのは、乗れる車を売る業者と買う方たちです。

たとえば、売る業者は新車などを扱うディーラーや中古車販売業者、買うのは一般の方をはじめとしたエンドユーザーになります。しかし、車ではなく各パーツに価値を見出しているのが廃車買取業者です。

ディーラーや中古車販売業者が断るような事故車でも、パーツ単位で見れば使えるところはたくさん存在します。エンジンをはじめ、ホイールなどのパーツを取り出し、売っているからこそ廃車する車を買い取れるのです。

鉄として売れる

車の骨格部分などは、鉄で作られているため、鉄として売却できます。また、前述したパーツを取り除き、パーツと残った鉄部分を別々に売ることも可能です。したがって、ほとんどの廃車買取業者で事故車はもちろんですが、極端に年式の古い車や水没車などでも鉄として扱えます。

また、売れるのはパーツや鉄部分だけではありません。廃車買取業者にとっては、傷が多いアルミホイールなども、大切な資源です。

廃車買取業者の具体的な特徴

廃車買取業者には、一般的な買取業者とは違う特徴があります。そこで、具体的な特徴をひとつずつ見ていきましょう。

査定が安定している

ディーラーや中古車販売店による査定は、車の状態により大きく変化します。とくに訪問査定は、査定が下がるケースも珍しいことではありません。

たとえば、電話などによる簡易的な査定を実施しているところです。簡易査定で高額になっても、本査定(訪問査定など)で減額されることもあります。

なぜなら、本査定では中古車査定士が細かくチェックするからです。中古車査定士などの専門家は、今まで気づかなかった小さな傷や日焼けにも簡単に気づきます。しかし、廃車買取業者の査定は安定しています。

販路が確立されている

廃車買取業者のほとんどは、販路が確立されているのです。たとえば、鉄として売る場合はリサイクル工場、パーツはネットや海外、車の状態がよければ、そのままの状態で海外に売ることも可能です。一方、ディーラーや中古車販売店などは、このような販路を持っていないところが多いでしょう。

手数料がいらない

前述の通り、一般的な廃車にはさまざまな費用が必要です。廃車する業者にもよりますが、5~8万円程度は考えておくべきでしょう。しかし、廃車買取業者の場合は、このような費用は一切不要です。

買取保証の存在

ほとんどの廃車買取業者には、買取保証制度があります。買取保証制度とは、どのような車でも買い取りますよという制度です。

ただし、すべての業者が同じ対応をするとは限りません。業者によっては、車の状況で買い取りの可否を判断します。

廃車買取の一般的な手順

最後に廃車買取の一般的な手順をご紹介します。廃車は、時間がかかると思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、業者選びさえ終了すれば、手続きは意外と簡単です。

業者選びと査定依頼

廃車買取のはじまりは、業者選びと査定依頼からです。ネットなどを利用して、気になる業者や評判のよい業者などを見つけて査定依頼しましょう。

業者を選ぶ際、重要なポイントとなるのは買取価格や手数料です。また、買取について気になる点や不安がある場合は、査定依頼時に聞いておきましょう。

査定

廃車買取業者の査定は、一般的に電話などで完了するところばかりです。業者が知りたい車の情報を伝えて査定が終わるのを待ちます。しばらく待ち、提示された査定額に同意できれば、契約および車の引き取りに移ります。

契約および書類準備

買取価格に同意したら、いよいよ契約です。廃車買取の場合は、書面の契約書を交わすとは限りません。一般的には電話などによる口頭のみです。

また、この時点で車の引き取り日も決めます。引き取り日が決まったら、廃車に必要な書類を準備しておきましょう。自動車検査証をはじめ、印鑑証明書や身分証明書、リサイクル券(A・B)などが必要です。

車の引き取り

引き取り日当日は、車の引き取りと書類提出を行います。万が一、書類が不足している場合は、廃車できないので引き取り日を迎える前に確認しておきましょう。引き取りと書類提出が無事に済んだら、指定した口座に買取金が振り込まれます。

まとめ

廃車買取業者は、パーツ販売や海外販売などを行っているため、どのような車でも引き取れます。古い車や事故車の処分をディーラーや中古車販売店に依頼すると、逆に処分費用を取られることもあるのです。

しかし、廃車買取業者のほとんどは最低0円で買い取ります。もし、ディーラーや中古車販売店で買い取ってもらえないときは、廃車買取業者を検討してみましょう。

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